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住まいの防火診断 [1]

2005/09/12
 
 <住まいの防火診断をしたことがありますか。>
火事はちょっとした不注意で起こります。また、住まいには見えないところに火事の原因が・・・。そして、あなたの行動は・・・?

 ご自宅から火事を発生させないように、住まいの防火診断をしてみましょう。<診断項目>
◇ 診断1 調理器具
◇ 診断2 たばこ
◇ 診断3 ストーブ
◇ 診断4 ろうそく・灯明の管理
◇ 診断5 電気関係
◇ 診断6 放火されない環境づくり

 STEP1 診断1〜6までの項目にあてはまるものに(目で)チェックをいれましょう。
 STEP2 チェックのはいった項目の内容は、火事を引き起こす可能性のある住まいの状態や行動です。
       該当する項目がゼロになるように改善していきましょう。
 STEP3 火災が発生するメカニズムを知り、あなたの火災予防対策に役立てましょう。
それでは、診断1から始めてみましょう。

◆ 診断1 調理器具
□ こんろに火をつけたままその場を離れることがある。
□ 衣類に火がつきそうになったことがある。
□ こんろのまわりがちらかっている。
□ こんろが近づきすぎている。
【メカニズム】
・ てんぷら油が加熱され、油温が約380℃に達すると自然と火がつきます。
・ 脂分の多いものを煮炊きしていると、水分が蒸発して脂が燃え出すことがあります。
・ 毛羽立った衣類はわずかな炎の着火で短時間に衣類の表面を火が走ることがあります。
・ こんろまわりがちらかっていると、周りに燃え移ることがあります。
・ こんろが壁に近づきすぎていると、長い期間に熱が壁の奥に伝わり、壁の内部の木材が炭化して、低温でも
  それ自体が燃え出します。

◆ 診断2 たばこ
□ たばこの吸殻をゴミ箱にそのまま捨てている。
□ 寝たばこをすることがある。
□ 灰皿に吸殻をためたままにしている。
□ たばこを吸ったあとはもみ消さずに放っている。
【メカニズム】
・ 火を消したつもりでもくすぶっている場合があり、ゴミ箱にそのまま捨てると出火するおそれがあります。
・ 布団にたばこの火種が落ちて出火することがあります。寝たばこは絶対にやめましょう。万が一のために防災
  製品を使うと良いでしょう。
・ ガラス製の灰皿に吸殻をためたままにしていると熱で割れるおそれがあるので、灰皿に水を入れて
  使いましょう。
・ 灰皿のふちに火のついたたばこを置いたままにすると、滑り落ちて出火するおそれがあるので絶対に
  やめましょう。

(北神分署M)

住まいの防火診断 [2]

2005/09/22
◆ 診断3 ストーブ
□ ストーブをつけたまま寝ることがある。
□ ストーブの上に洗濯物を干している。
□ 石油ストーブに古い灯油を使うことがある。
□ ストーブに火をつけたまま給油することがある。
【メカニズム】
・ ストーブをつけたまま寝ると寝返りなどの際に布団等に接触して出火することがあるので、
  絶対にやめましょう。また、電気ストーブは炎が見えないから安全のように思われがちですが、
  物を近づけすぎると燃え出すことがあります。
・ ストーブの上に洗濯物を干していると、洗濯物が乾いて軽くなり、ストーブの上に落ちる
  ことがあるので大変危険です。
・ 古い灯油を使うと異常燃焼したり、消火装置が正常に作動しなくなることがあります。
・ ストーブに火をつけたまま給油すると、灯油が漏れて火事になるおそれがあります。

◆ 診断4 ろうそく・灯明の管理
□ アロマキャンドルをテレビの上など不安定な場所で使うことがある。
□ ろうそくのそばに燃えやすいものがある。
□ ろうそくをつけたまま寝ることがある。
【メカニズム】
・ 風にあおられたり、物があたって倒れないように安定した場所でしっかり固定して使いましょう。
・ 仏壇のろうそくは、お供え物などに近づけすぎないようにしましょう。
・ 寝るときや出かけるときは、必ず火を消しましょう。

◆ 診断5 電気関係
□ コンセント周りに埃がたまっている。
□ コードが家具などの下敷きになっている。
□ コードを束ねて使っている。
□ タコ足配線をしている。
□ 素人の配線工事をしている。
【メカニズム】
・ 電気器具のプラグを長時間コンセントに差し込んだままにしていると、間にホコリや水分が付着し、
  絶縁が悪くなり出火することがあります。
・ 家具などの下敷きになってコードに傷がつくと、ショートして出火するおそれがあります。
・ コードを束ねて使うと放熱が悪くなるので、伸ばして使いましょう。
・ 電気コードには許容電流が決まっていて、許容電流以上に電流が流れるとコードが異常発熱して
  出火することがあります。
・ 電気コードをつなぎ合わせるなどの素人工事は、配線に無理な抵抗が生じて発熱し、コードの
  被覆が溶融してショートするおそれがあります。
※ ご利用のテーブルタップの許容電流をお確かめください。

 つづく(北神分署・M) 

住まいの防火診断 [3]

2005/10/19
<住まいの防火診断3>

◆ 診断6 放火されない環境づくり
□ 家の周りに燃えやすい物を置いている。
□ ゴミを外に放置することがある。
□ 倉庫やガレージは施錠していない。
□ 自動車や単車のカバーは防炎製品ではない。
□ 郵便物をポストにためている。
□ 家の周りは暗く、死角がある。

【予防対策】
・ ダンボールや新聞紙などを家の周りに置いたままにしないようにしましょう。
・ ゴミは収集日の朝にゴミステーションへ出すようにしましょう。
・ 倉庫や空家は必ず施錠しましょう。
・ 自動車や単車のカバーは防炎製品を使いましょう。
・ ポストに郵便物をためないようにしましょう。
・ 外灯をつけるなどして、家の周りを明るくしましょう。また、センサー付きライトや
 炎感知器を設置するのも良いでしょう。

※ センサー付きライト:体の熱をセンサーが感知してライトがつきます。
  炎 感 知 器  :ライターなどの炎のゆらめきを感知して警報音が鳴ります。

【地域における放火火災予防対策】
 放火火災の予防対策は、個人によるものだけでは十分ではありません。無差別に、手当たり次第に放火されている状況をみても、地域ぐるみ・まちぐるみで、放火犯による火災を拡大させないこと、放火される物件をなくすこと、ひいては放火犯が放火しにくい、進入されにくいまちにすることが必要となります。

そのためには、次の対策が重要です。

1 環境づくり
   街灯の設置、ゴミ集積方法の改善、集積場所の管理等、放火されない環境づくりを進めます。

2 意識を持たせる
 放火火災の実態を自治会等の回覧板や広報誌・チラシ等を利用して知らせ、放火に対する危機感を持ってもらいます。

3 幼少年に対する防火教育
   火の取扱い、火遊びの危険性等を家庭・学校・地域が一体となって幼少年に対して指導します。

4 地域住民による自主的な活動
   例えば、「夜間のゴミ出し運動」とか「危険箇所の見回り」等、自主防災組織による防止活動を活発に行い、放火されないまちづくりをします。

いかがでしたか?住まいの防火診断できました?あなたの火災予防対策に役立ててください。

(終わりです)北神分署M

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