そのとき
平成7年1月17日午前5時46分。
阪神間に勤務するものが多い当地区では、既に朝食の準備を取りかかっている家々も多かったが、半数以上の熟睡中のものたちは、大地に激しく揺すられ嫌でも眼を覚まされた。いったい何が起っているのか。
屋根瓦がおどり、ガラガラと音をたてる。家全体が揺さぶられる。
夢か。現実か。(まさか・・・。) 地震や!
気付いても立つことさえできない。家がつぶれる。(死ぬんか?)
今思えば、激しい揺れは、1分程度のことだったのだろう。恐らく、震度は5程度か。
屋根瓦が崩落したり、壁にひびが入るなど、ほとんどの家屋に損傷が生じた。
しかし・・・。
市街地では、震度7という想像を絶する激震に見舞われ、神戸の街は壊滅状態であった。
そして、神戸、阪神間に住む家族や親類、職場に甚大な被害をもたらした。
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